はじめに
音楽業界は今、大きな転換点を迎えています。AI音楽生成ツールの登場により、誰もが大量の楽曲を制作できる時代になりました。しかし、多くの人は「AIで音楽を作れる」ことは知っていても、それを実際のビジネスや影響力に変換する方法を知りません。
この記事では、私ヤズカクオ(奥和也)が実践している「物量配信戦略」の全貌を公開します。2週間で500曲を制作した実績、月額1500円のコストで年間3600曲を配信する戦略、そして音楽知識ゼロ・管理能力小学生以下でも勝てるシステムの構築方法まで、すべてを包み隠さずお伝えします。
第1章 – 現状と実績
私ヤズカクオは、本名を奥和也といいます。音楽の専門教育は一切受けておらず、楽器も弾けません。音楽理論の知識もありません。そして自分で言うのもなんですが、管理能力は小学生以下です。
しかし、そんな私でも以下の実績を上げています。
Vtuber7人への楽曲提供(すべて無料)
葬儀屋からの評価(支配人からの手紙とビール券)
イベント会社との商談中(年間10万円の契約提案)
Googleナレッジパネルでの「ヤズカクオ」完全制圧
TikTokでの完走率75%、おすすめ率99.7%達成
2週間で500曲制作の記録保持
なぜ音楽知識ゼロの人間がこれだけの実績を作れたのか。答えは「システム」です。個人の才能や能力に頼らず、誰でも実行できるシステムを構築したからです。
第2章 – 使用ツールとコスト構造
私が使用している主要ツールは以下の通りです。
SUNO – AI音楽生成ツール
RouteNote – 音楽配信プラットフォーム(無料プラン)
SoundOn – 音楽配信プラットフォーム(完全無料)
月額コストは驚くべきことに1500円です。SUNOの課金だけです。RouteNoteは無料プランで配信無制限、SoundOnも完全無料です。
この1500円という超低コストで、私は月300曲、年間3600曲を配信する体制を構築しました。一般的な音楽家が年間10曲から50曲を配信するのに対し、私は桁が2つ違います。
第3章 – SUNOの真の価値
多くの人がSUNOを「AI音楽生成ツール」として認識していますが、私は違う見方をしています。SUNOは「無限の音源倉庫」です。
SUNOの重要な特性は以下の通りです。
同じプロンプトでも毎回違う音源が生成される
リマスターやカバーを指定しなくても別音源として扱われる
保存容量は無制限(実質的に)
生成した音源は必要な時にいつでもダウンロード可能
この特性を理解している人は驚くほど少ないです。多くの人はSUNOで生成した音源をローカルに保存し、複雑なファイル管理システムを構築しようとします。しかしそれは間違いです。
私はSUNOに3000曲の在庫を持っていますが、配信した曲は即削除します。必要な時に必要な曲だけをダウンロードし、配信後はSUNOからも抹消します。もし同じ曲が必要になれば、カバー機能で類似音源を生成すればいいだけです。
第4章 – RouteNoteとSoundOnの使い分け
音楽配信において、私は2つのプラットフォームを完全に分離して使用しています。
RouteNoteの使い方
RouteNote無料プランは、多くの人が誤解しているのですが、配信数に制限がありません。収益の15%を手数料として取られるだけです。私は現時点で収益がほぼゼロなので、15%取られても痛くありません。
RouteNoteで私が配信するのは以下のような楽曲です。
ブランド構築用の楽曲
Vtuber提供用の楽曲
イベント会社提案用の楽曲
「ヤズカクオ」名義で残したい楽曲
RouteNoteの最大の利点は、150以上のストアに配信できることです。
SoundOnの使い方
SoundOnは完全に異なる目的で使用します。
TikTokでのバズり狙い実験曲
トレンド対応の速攻制作曲
エクストリーム方言EDMのような変な曲
これらの楽曲は、配信後すぐにSUNOから削除し、ローカルファイルも削除します。完全に消滅させます。音源が存在しなければ、RouteNoteに配信することはできません。これが管理能力小学生以下でも破綻しないシステムの核心です。
第5章 – 地名コード管理システム
私がVtuberへの楽曲提供で使用しているのが「地名コード管理システム」です。これは金沢市の実在地名を活用した独自の管理手法です。
各Vtuberに金沢市内の地名を割り当てます。例えば、Vtuber Aには「地名A」、Vtuber Bには「地名B」といった具合です。
アルバム名は「地名A 八丁目」「地名B 六丁目」のように、地名と丁目の組み合わせで作ります。
このシステムの利点は以下の通りです。
外部からは単なる地名シリーズに見える
DSPの審査を自然に通過する
無限に拡張可能(金沢市には膨大な地名がある)
管理表を見れば即座に対応関係が分かる
本人以外には管理構造が理解できない
第6章 – 毎日アルバム乱発戦略
RouteNote無料プランの配信無制限という特性を最大限に活用するため、私は「毎日アルバム乱発戦略」を実行しています。
1日10曲を1アルバムとして配信
月300曲、年間3600曲の配信ペース
地名コードで管理
全曲に「ヤズカクオ」をクレジット
SpotifyやApple Musicのアルゴリズムは、アーティストの活動頻度を評価します。定期的に新曲をリリースするアーティストは「アクティブなアーティスト」として扱われ、推薦優先度が上がります。
第7章 – リマスターとカバーの活用
SUNOの「同じプロンプトでも毎回違う音源が生成される」という特性を最大限に活用します。
「明るい子供向けポップス」というプロンプトで生成した曲Aをオリジナル版、もう一度同じプロンプトで生成した曲A’をリマスター版、さらに生成した曲A”をアコースティック版として配信します。
10個のプロンプトがあれば30曲配信できます。月300曲配信するのに必要なプロンプトは実質100個です。
第8章 – トイレットペーパー理論
配信する楽曲を、私は「トイレットペーパー」と呼んでいます。使ったら捨てる、再利用しない。配信音源も同じです。
作る → 配信する → 削除する。この3ステップで運用します。配信後に音源を完全削除することで、二重配信のリスクを物理的に排除します。
「すぐ消さないと小学生並みの俺は必ずやらかす」。だから即削除です。物理的に音源が存在しなければ、二重配信は不可能。これが管理能力小学生以下でも安全に運用できる理由です。
第9章 – ヤズカクオというブランド
私の屋号「ヤズカクオ」は、本名「奥和也」の逆読みです。
奥和也 → おくかずや → やずかくお → ヤズカクオ
偶然の発見でしたが、検索結果で完全独占状態になり、Googleナレッジパネルも掌握しました。物量戦略の象徴的成果です。

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